国立研究開発法人情報通信研究機構の委託研究に採択されました

  • 木曜日, 2月 18, 2021

酒田発AIベンチャーが情報通信研究機構の委託研究に採択

~高専・地元企業と連携し “新しい生活様式” の実現へ~

 山形県初となるAIベンチャー、ダーディット株式会社(酒田市 代表取締役 遠藤靖典)が、 仙台高等専門学校(仙台市)株式会社石井製作所(酒田市) と共同で提案した 「3密回避を実現するドローンAI協調型海ごみ自動回収運搬ロボットの開発」 が、 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT) の委託研究 「ウイルス等感染症対策に資する情報通信技術の研究開発 課題B 新型コロナウイルス感染症対策 “新しい生活様式” を実現するためのICT」 に採択されました。

本研究の概要について

山形県唯一の離島である飛島では、海ごみが大きな問題になっており毎年人手による回収事業が行われておりましたが、 新型コロナウイルス感染症の影響で大掛かりな海ごみ回収事業が実施できなくなり、海ごみがそのままになるという環境問題が発生しています。 本委託研究では、従来人手によって回収されていた海ごみを、AIや自動走行技術により自動回収するロボットを開発します。

海ごみの問題は、飛島に限らず離島や沿岸部において広く発生しているほか、コロナウイルスの影響や今後の人工減少・高齢化による人手不足で回収困難になることが予想されるなど、 今後ますます深刻化が懸念される問題です。本研究により少人数・低コストでの海ごみ回収が実現されることが期待されており、大変社会的意義の大きい研究題目となっています。

今回の研究においては、弊社は 「ドローン画像を用いた海ごみ分布の定量化AI」 と 「単眼カメラ画像を用いたロボット自動運転AI」 の開発に取り組みます。 どちらの課題も、弊社がこれまで培ってきた画像認識AI技術をより高度に発展させた、チャレンジングな研究課題となっております。

代表コメント

わがダーディット株式会社は、2020年7月に酒田に戻ってきてから、ずっと地域課題の解決に貢献する方法はないかと探ってきました。 今回、仙台高等専門学校様と石井製作所様との良縁に恵まれ、飛島における重大な環境問題である海ごみ問題の改善に向け、弊社が培ってきたAI技術を使うことができることを大変うれしく思います。

本委託研究では、2年という限られた開発期間の中で様々な要素の技術開発が求められます。私をはじめ、弊社のエンジニアチームの総力を尽くし、期待を上回るような研究成果を出せることを目指していきます。

今回の海ごみ問題に限らず、弊社では地域課題の解決に向け、AIおよびICT技術を活用した取り組みを今後も模索してまいります。 地元企業の一員として、地域の皆様に愛される企業となれるよう、日々取り組んでまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

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